Canada Blog / カナダブログ

カナダ留学と移住についての日記

カナダの物価2023年版

 

 カナダに住み始めた当初はすべての物価が高く見え、日本は物価の優等生だと思い込んでいました。でも長く住むにつれて、値段が高く見える要因とか、相対的に値段が安いマーケットがあることに気付いたのです。

クラブサイズ

 北米では大きなLサイズの食料品を「クラブサイズ」と表記する事が多いです。お肉、野菜をはじめ「これ何人家族向け?」と思えるほどの大きさです。重さで言うとキロ以上と思って下さい。しかし、移住したての頃は日本での習慣が離れず、小家族向けの食材を無意識に探していたものでした。容量が多くなればその分値段が比例して高くなるかと思いきやそうでもありません。季節や名産品などでは日本より安く買えるものもたくさんあります。

日本とカナダの戦術

 特売品や100均などの低価格商品は、このインフレのご時世でも家計を助けてくれる優等生です。カナダでもそれは同じですが、日本とは異なる点が散見されます。 

 例えば全く同じ食料品がA店とB店で販売されているとします。A店では300円、しかしB店では600円と値段が倍以上変わります。これ、普通なんです。徒歩圏内の競合でも店舗の立地や客層で値段が大きく変わるので、チラシのチェックは欠かせません。カナダの小売業界では他所はよそという考え方があるからか、日本のように神経質に競合他社の戦術を気にする様子は見受けられません。文化が違うので一概には言えませんが、これも一つの異文化体験だと思います。最低価格保証という言葉、ここ数年聞いていません。

 日本では同じ商品が競合店より高いと客からクレームが入りそうなものですが、外国人はそこまで値段に固執していないので、自己責任で購入しているようにも見えます。反面、北米では購入後の返品は殆どの店舗で保証されているので、値段に関する苦情が少ないのかも知れません。

カナダの物価2023年版

 カナダの生鮮食品の価格の一例です。一見その値段だけを日本と比較すると、カナダの物価が高いと思われがちですが、単価で比較していくと日本と変わらないか、それより安い場合もあります。カナダと日本の値段(カッコ内)を比較すると

  • ジャガイモ4.5kg = 500円(500g=125円)
  • 玉ねぎ1.35㎏=250円(3玉=125円)
  • たまご12個=375円から(10個=300円)
  • 牛乳4L=560円(1L=200円)

 こうやって見ると、同じ容量をカナダで購入する場合は日本よりお得な場合があります。しかも、これらの価格は郊外店舗ではなく市内中心部にあるスーパーの実例です。Youtubeなどで海外在住の日本人が現地の物価をレポートしていますが、あまり鵜呑みにしないほうがいいです。それにどこのスーパーで買い物するかによっても値段が大きく変わりますから。

日本からの輸入品

 これはどうあがいても日本の現地価格より値段が高くなります。カナダへ輸入時に関税、運搬費が余分に課せられるのと、利益を多めに設定しないと人件費などの固定費を払えなくなるからです。カナダには日本のように薄利多売という言葉は一般的ではありません。例えば日本で100円の商品は250円以上で販売されます。これでもカナダ人にしてみれば生活コストの違いから、安い価格設定になるので大きな問題はありません。海外でも100均が人気ですが、カナダにも現地の100均があるので、そこで購入すれば100円から購入できます。

相対的に安い分野

 カナダに住んで気付いたこと。それは分野によっては日本より圧倒的に安い商品が存在することを発見したのです。下記がセール価格の一例です。

  • Microsoft Office Home:13,000円(直販:永久ライセンス)
  • ノートパソコン:23,000円から(大手ブランド)
  • デスクトップPC:43,000円から(大手ブランド:第12世代Core-i3)
  • タブレット:Galaxy Tab S6 Lite 2022(32,000円ペン付き:日本未発売)
  • スマホ:Galaxy A53:39,000円
  • スマホ:iphone SE:39,900円

 こうやって見ると電化製品(ガジェット)の分野が日本より大幅に安く、特にOfficeの値段には衝撃を受けました。パソコンを購入した時にマイクロソフトカナダのサイトでダウンロード購入したのを今でも覚えています。パソコン関連のソフトは多言語対応なので、日本語でも英語でも利用できるのが嬉しいです。サムスンのタブレットやスマホも頻繁にセールを実施しますので本当に安いです。スマホは日本のように投げ売り価格ではありませんが、一切の付帯条件が付かないので買いやすいです。

携帯電話も激安

 携帯電話の料金プランも面白いです。日本では無料通話付きのプランが消滅したと聞きましたが、カナダでは現役バリバリに大活躍です。プリペイドも人気があるので、選択肢は日本よりも多岐に渡ると思います。

  • 1,600円/月:無料通話100分、データ250MB、SMS無料
  • 2,500円/月:かけ放題、データ1GB、SMS無料

データ少なすぎで使えないと思われるでしょうが、街中で無料Wifiが充実しているので困ることは殆どありませんし、SMSが無料なのでLINEなどのアプリを利用する機会が無いのです。通話はかけ放題の人が多いので、長電話している人も多いですよ。プリペイドならSIMカードはドラッグストアやスーパーなどで購入し(1,000円程度)、ネットで開通することができて超簡単です。

個人的結論

 一見すると高く見える物価も、よく調べるとなぜその値段なのか理解できる場合がありますし、中には逆に日本より値段が高いものもありますが、個人的にはプラマイゼロといった感じです。今回は比較的安い分野をご紹介しましたが、次回は逆に値段が高すぎて人生終わったと感じる分野を取り上げてみたいと思います。

本日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。            イケオジ