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カナダ留学と移住についての日記

TOEIC初挑戦

 

 

 遅ればせながら、2022年初めてTOEICを受験しました。これは私が初めて受験したTOEICの孤軍奮闘記です。是非、最後までお付き合いください。

英語の試験を受けた理由

 語学留学を経て海外に移住して数年が経過した頃、自分の英語力に疑問を持ち始めたのです。これまで英語の国際公式テストを受験した経験が無く、つまり自分の英語力の立ち位置を把握していませんでした。実際の生活で英語を使うという部分では特に困ることはないと思っていましたが、それは単なる勘違いであり、その限界を感じるようになったのが最大の原因です。語彙力と表現力が乏しく、小学生低学年以下の英語しか話せていない自分自身に、無意識に焦りを感じていました。

TOEIC

 これまで日本でTOEICという名前を聞いたことはありましたし、本屋でTOEICの関連書籍を手に取ったこともあります。しかし、その試験内容までは把握していなかったので、今回はTOEICがどんな試験なのか、誰に向けた試験なのかを自分で調べてみました。その結果、知名度の面で馴染みのあるTOEICの受験を決めたのです。それに数ある英語の国際試験の中で、TOEICは当初日本人向けに作成された国際英語検定であり、難易度も日常会話の延長レベルなので、現在の英語力を客観的に測るには最適だと思ったのです。

 オンラインでの申し込み。受験料は日本円で約12,000円です。決して安い金額ではありませんが、IELTSやTOEFLなどと比較すると半額以下なのでお手頃感も嬉しいです。申し込み後はメールで受験票を受け取り、あとは試験当日を待つのみです。数十年ぶりにテストを受験するためか、学生時代に戻ったような感じでワクワクしました。試験会場も自宅から徒歩圏内なので、その点も良かったです。

試験当日

 試験前夜、台風並みの暴風で外が騒々しくてほとんど眠れなかったため、頭がボーっとしたまま会場入りです。これは自然現象が原因なので仕方ありませんし全員同じです。会場に入ると思っていたより多くの受験生がいましたが、その大部分は日本人です。大学生から30歳前後までのワーホリ学生が多く見られ、その中にはTOEIC受験のベテランのような雰囲気を醸し出す人もいれば、私のような初心者も散見されます。若い学生の皆さんと一緒に受験するのは楽しみですし、一方で負けたくないという気持ちが交錯しました。

 解答用紙が配布され試験開始までに必要事項の記入をする必要があります。久々に対面するマークシートの解答用紙に感激しながら、細心の注意を払いながらマークと記入をしていきます。気分は大学入試を受験する高校三年生でした。その途中で問題用紙も配布されますが、問題用紙テープで封印されていて中身が見えないようになっています。問題用紙を受け取ると、心臓の鼓動が少し速くなり緊張していく私がいました。

リスニングテスト

 試験開始。音声ガイダンスとともにリスニングテスト45分がスタート。リスニングテストは音声に従って回答を進めていくので、全員が同じペースで回答をしなければいけません。逆に言うと、問題はどんどん先へ進むので立ち止まることは不可能です。最初の写真の描写問題から会話問題まで一気に駆け抜け時は、やっと終わったと思ったのも束の間です。リスニングテストが終わっただけで、これからリーディングテストが待ち構えています。

 テスト自体は極端に難しいと感じる部分はなく、日常会話またはその延長(ビジネス英語)なので、印象としては語彙力が結果に直結すると思います。英語を読むのではないので、複雑な表現や文法はありませんし、音を理解する観点から単語力が重要だと思います。知らない音(単語)は何度聞いても理解できないからです。アカデミックな語彙もほとんど出題されませんから、難易度としては勉強しやすいかも知れません。

リーディングテスト

 リスニングテスト終了後は個々の判断で次のリーディング75分へ各自進みます。構成は文法が穴埋め問題と長文読解です。最初の文法は思ってたより解答できた感じがしたので、この先も何とかなると思い上がった矢先、現実に直面して撃沈されるのでした。はい、私は長文読解が苦手なんです。その理由は、普段から意識して英文を読んでいないので読む速度が遅いのです。

 長文読解を進めていくと、文章自体も長くなっていき、一つの文章だけでなく、二つ、三つと複雑になっていきます。基本的には問題の順番通りに回答していけばいいのですが、最後の方は文章を跨ぎながら、回答の根拠を見出さなければいけません。それに、同じ意味でも言い換え表現が多用されているように感じるので、確実に迅速に意味を押さえる必要があります。時計を確認すると残り30分。逆算するととても30分では終わらない問題の量が目の前に。しかし諦めることなくできる限り回答するようにしましたが、全く時間が足りず最後の方は適当にマークしました。

試験終了

 試験監督が終了のアナウンスをします。リスニング45分とリーディング75分の合計2時間のフルマラソンを、フラフラになりながら何とか完走した気分でした。一気に疲れが押し寄せ、大きなため息とともに席を立ちあがった記憶があります。思ってた以上に緊張していたのだと思います。その後は食事に出かけましたが、疲れていてあまり食べることができませんでした。

試験結果の郵送

 試験終了約一か月後、自宅に試験結果が郵送されてきました。緊張しながら開封すると合計750点。リスニングは80%、リーディングは60%前後の解答率で、予想通りリスニングはそこそこの解答率でしたが、問題はリーディングです。先述の通り、リーディングが足を引っ張ったのは否めません。でもこれで、自分の英語2技能(インプット)についての立ち位置を客観的に見ることができたので、本当に良かったなと思います。何となく使えていた思い込んでいた英語を、これからは基礎に立ち返り、より幅広い表現力を身に着けたいなと痛感しまいた。

TOEICと私

 自分の英語力の問題点をもっと明確にしていき、そのスキルを向上させることで、よりスムーズに英語を話せるように、扱えるようになりたいと思います。最終目標の900点を超えれば、次のステージに進んでいこうかと妄想しています。インプットを充実させて英会話のレベルを上げると、より素晴らしい景色が見えるような気がします。まだまだ諦めないです。英語の勉強が面白くなってきました。年齢的にも難しい部分もあるでしょうが、やるだけやってみます。

 

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