カナダでは就職や転職をするときに、必ずバックグラウンドチェックがあります。今回は海外のバックグラウンドチェックがどのように行われるのかをお話しします。
選考過程
就職活動の過程で、適正や筆記テスト、そして面接を通過した求職者は全員バックグラウンドチェック(経歴確認)を受けなければいけません。
- 応募先が実施:書類を記入する。
- 第三者が実施:オンライン(専門業者)
私は両方とも経験がありますが、書面への個人情報の記入は本当に面倒くさく、一方、オンラインはパソコンで全入力できるので簡単です。
求められる情報
- 氏名
- 生年月日
- 出生地(国、都道府県、市町村)
- 過去五年間の住所
- カナダの社会保険番号
- 携帯番号
- 緊急連絡先
- 友人関係
- 逮捕・有罪歴
最低限上記の情報の入力を求められますが、応募先によって多少変更になる場合があります。友人関係は過去の職場での交友関係を記入し、応募先企業は記入された友人などに電話をかけて、応募者について簡単な聞き取りを行います。在籍確認、態度、性格などについて聞かれるそうです。
質問(オンライン)
- クレジットカード発行
- 携帯電話、インターネットなどの契約
- 銀行口座開設
などの、与信機関に登録されている基本的な情報について聞かれます。例えばクレカなら発行会社。携帯ならプロバイダー名、銀行なら企業名の情報と、それぞれの開設時期も含まれます。回答は選択肢になりますが、適切な答えが無い場合は選択肢に回答無しの答えも用意されています。
なぜ、個人的な契約に関する情報を聞かれるのかというと、銀行、携帯、クレカやローンなどの各種契約情報は政府や信用機関に登録されています。採用側は業者から提供されるあらゆる情報を分析して、応募者が企業にとって相応しい人物かどうかを判断します。
不合格の可能性
- 履歴書に嘘を書く(特に学歴)
- クレジットスコアが低い
- 犯罪歴がある
一般論として不合格になってしまう人の特徴としては上記の3要素があります。学歴で嘘をつくとすぐにバレます。クレカスコアは個人の信用に関わるので低スコアは要注意です。日本では簡単に見逃される情報も、すべて個人情報として登録されているので嘘は付けません。
これからカナダ、アメリカで就職活動を考えている人は注意して下さい。