Canada Blog / カナダブログ

カナダ留学と移住についての日記

カナダの物価2023年8月版

April 2023 BCREA - Canadian Inflation

今年の1月に投稿させて頂いたカナダの物価についての記事がかなり好評だったので、内容をアップデートしたいと思います。画像はCPIと言って、消費者物価指数のことを指します、consumer price index.

Change in CPI Components Graph

バンクーバー消費者物価指数

今回は日本人に留学先として大人気のバンクーバーに焦点を当てていきます。全分野の指標を投稿する時間はないので、上記の分野のみでご了承下さい。その中でも重要な分野についてピックアップします。表示する価格は参考としてして下さい。

教育分野

全体的に値上げ傾向が続きます。語学学校を始め、専門学校、カレッジ、大学などの軒並み値上げしています。これは世界共通だと思います。例えば語学学校のフルタイム6週間で、最も安い場合でも11万円前後からです。さらに、円カナダドルの相場も全体的に円安傾向が続いていますので、まとまった資金が必要な場合は、よく自分で調べることをお勧めします。

住まい

アパートやルームシェアを含み全体的にバンクーバーの不動産事情は本当に高いです。目安として、東京23区の都心をイメージして下さい。

  • 1LDK(ダウンタウン:築50年)月額200,000円から
  • 1LDK(ダウンタウン:新築)月額280,000円から
  • ルームシェア(8畳一部屋)月額140,000円から(風呂トイレ、キッチン共用)

カナダ政府は住宅事情の急激な価格上昇を緩和するとずっと言っていますが、改善の余地はありません。なぜなら、国を挙げて移民を受け入れていて、新規住宅の供給数を移民数が上回るからです。私が移住して10年未満ですが、それでも不動産価格の異常さには脱帽します。家賃が格安の場合は必ず理由がありますので、それを許容できるか否かを真剣に考えて下さい。カナダでの住居探しは競争率が高く大変です。

食料

2022年と比較すると、若干ですが価格は横ばいか下降傾向にあるかと感じます。ただ、その中でも高値を維持しているのが米なんです。一例として

  • 米15LB(6.8KG)=24ドル
  • サラダ油(3L)=11ドル
  • 玉子M12個=4ドル
  • 牛乳4L=6ドル

あとは毎週のチラシを必ずチェックして、生活圏にあるスーパーで何が安いのか、新鮮なのかなどを考慮すればいいと思います。うまくやり繰りすれば、食費は一人で月に300~400ドル程度の予算で大丈夫かと思います。日本より生活費は高くなります。

交通・ガソリン

カナダでも価格が高騰を続けているガソリン。今では1Lあたり2ドルを超えました。産油国でもあるカナダが日本のガソリンより値段が高いのは不思議ですね。カナダで車を所有するのはコスパが悪すぎます。公共交通機関を利用しましょう。

電車(スカイトレイン)は3種類の料金があり、2.55(104.90)、3.75(140.25)、4.8(189.45)ドルの設定です。これらは現金をカードにチャージした金額です。また、カッコ内は大人用の定期券です。値段の仕組みについては日本語でググれば記事が簡単に見つかります。バンクーバー+スカイトレインで調べてみて下さい。

バスは電車と同じ切符や定期で乗車可能です。値段は一律2.55ドルです。バンクーバーでバスを制すれば、色んな場所に出かけることができます。しかもどれだけ長距離の乗車でも料金は一律です。

チップ

外食をすればチップを払う文化があります。私が移住した当初は店舗にもよりますが支払総額の10%が下限でした。しかし今では平均で20%からが多く、外食時のコスパは本当に悪くなりました。そのため、料理代金、税金とチップを払うことになるため、総額に驚くこともあります。そんなに注文してないのに、なんでこんなに払うの?という感じです。

通信

スマホ本体は日本よりも安いと思います。価格帯も有名メーカーで200ドル前後から購入できます。ハイスペックを求めると高額ですが、90%以上の人にハイスペックは必要ありません。例えばサムスンのGalaxy A54 5Gのセール価格は400ドルです。

毎月の費用は16ドルから80ドルと幅広いですが、最近では通話フリー+20GBで39ドルのプランが人気のようです。ただ、カナダの携帯料金は世界一高額なので、MVNOなどを利用するのがおすすめです。

自宅のネットは速度によりますが大手キャリアで75Mで75ドルからです。私の経験では、日本のネットより遥かに高速なので75Mでも十分かと思います。

上記の結果は、平日午後8時台の速度です。プランは75Mに加入しています。

最低賃金

最後に、おまけでバンクーバーの最低賃金についてお知らせします。

  • June 1, 2023 – $16.75 per hour
  • June 1, 2022 – $15.65 per hour
  • June 1, 2021 – $15.20 per hour
  • June 1, 2020 – $14.60 per hour
  • June 1, 2019 – $13.85 per hour

2023年は16.75ドルで、5年連続で最低賃金は上昇しています。その話だけを日本と比較すると羨ましいなという声が聞こえてきそうですが、最低賃金の上昇=生活費の上昇に直結します。特に小売業界では賃金の上昇に合わせて、店頭価格の値上げを一斉に行うのが通例です。理由は、雇用主は人件費の支出が増加するので、店頭価格を上げてその穴埋めをする必要があるのです。日本のように企業努力で価格を据え置くなどの文化は皆無です。カナダでは州によって最低賃金が異なるので、他の州に留学や移住を考えている方はご注意下さい。

 

最後に、もしバンクーバーに留学や移住を検討しているなら、今の皆さんの生活費を単純にカナダドルに換算してみて下さい。具体的にイメージを膨らませて、どこまでコスト削減ができるか考えてみましょう。欧米での生活は必ず出費が増えますから。少しでも無駄な出費を抑えていきたいものです。