Canada Blog / カナダブログ

カナダ留学と移住についての日記

インターネット

 

 インターネット(以下ネット)が使えない生活を想像できますか?世界中から得られる莫大な情報、SNS、動画配信、学習、そして買い物など本当に便利です。しかし、急にネットが使えなくなったらどうしますか?

ネットの必要性

 実は、自宅のインターネットが2月9日の夜に利用不能になりました。何の前触れもなくネット接続ができなくなり、様々な方法を試したのですが解決しませず、最終的にはプロバイダーを変更することにしました。翌日、別の通信会社の店舗に行って無事にネット契約をし、旧プロバイダーのモデムを返送するだけです。2月12日の朝8時に技術担当の方が来てくれて、ケーブル回線の作業とモデムの設置をしてくれます。この記事を書いている時間は2月11日午後なので、あと半日の我慢です。

 日本に住んでいた時は、災害や引っ越しを除きネット環境が空白になることはなかったので、今回の体験は正直困惑しました。特にカナダでは日本のように無料のTV放送や新聞が無いので、多くの人はネットが情報源なのです。毎日当然のように使っているインターネットが急に使えないという理由が分からないトラブルはストレスの原因になります。目に見えないインターネットの上に私たちの生活が成り立っていたという事実。そんなはずはないと考えてみましたが、ネットが無いとできることが限定的になる私がここにいます。

昭和な生活

 昭和の末期にはポケベル人気、その後携帯電話やPHS市場が登場するまでの私たちの生活はインターネットという言葉自体が専門用語であり、馴染みが無いものでした。家族や友人と過ごす時間、テレビや読書を楽しんでいたものです。今回のネット遮断の生活の中で新たな気づきがありました。パートナーとの会話量が一気に増えたのです。何となく会話していたつもりの毎日でしたが、普段話さない話題にまで会話が広がり、本当に有意義な時間を過ごせました。昔買ったDVD映画集を箱の中から取り出して、当時の思い出と一緒に映画を観たり、一緒に大掃除をしたり。ネットは主に一人の時間を有効に使える道具ではありますが、そこから生身のコミュニケーションは生まれません。

 私たちの生活から理由も無くインターネットが無くなると、その環境に慣れるまで禁断症状が出ます。本来できることができない苛立ちです。しかし、デジタルまみれの生活にどっぷりと漬かるのは仕方がありませんが、時には休肝日のような休眼日を設けてもいいかも知れません。スマホやパソコンは道具であって、私たちのパートナーではないと私は考えています。多忙な社会で生きる私達には、時には一人で過ごす時間も必要ですが、家族や友人との時間を大切にする事が大切だと改めて思いました。

追記

 本日は2月12日午前8時50分です。先ほど通信会社から技術担当の人が来てくれて、モデムの設置が完了し、インターネットが開通しました!